日金工発第6号
平成24年7月11日

お客様各位

日本金属熱処理工業会
会 長  川嵜 修

エネルギー及び副資材等のコスト増に対するお願い

拝啓

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素より弊日本金属熱処理工業会の会員に対しましては、格別なるご支援とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

私ども金属熱処理業界では、日本のものづくりを支える産業として、東日本大震災、タイの大規模洪水の影響、歴史的な円高、電力制限など厳しい経営環境の中、これまでも品質向上、納期確保、コスト低減等に日々努力して参りました。

しかしながら、需給バランスが大きく変化したことによりLNG等のエネルギーコストが高止まりしており、加えて電気料金の値上げ、再生可能エネルギーの固定価格買取制度による新たな負担増が見込まれ、また、治具やトレー等の鋼材、焼入油等の副資材、輸送コスト等の価格も上昇し、これらのコスト増は金属熱処理業にとって、まさに死活問題となっております。

私ども金属熱処理業界といたしましては、今回の原価上昇を生産効率化、原価低減、経営全般の合理化努力等により吸収していく所存ではありますが、自助努力だけで対応することは大変難しい状況にあります。

平成24年4月には 中小企業庁から『電気料金の上昇及び原材料価格の上昇等に関する下請取引の適正化について』(平成24・04・05中庁第3号)文書が公表され、電気料金及び原材料価格の上昇に伴う負担増について、中小零細企業が一方的にしわ寄せが及ぶことに無いよう下請法の順守について要請がなされました。

我が国のものづくりを支える金属熱処理業の重要性に一層のご理解をいただき、エネルギー、副資材等のコスト増に対し、ご配慮いただきますようお願い申し上げる次第です。

末筆ではありますが、貴社のますますのご繁栄とご発展をお祈り申し上げます。

敬具

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